くぼた

総務部 くぼた

入社後1か月経つか経たないかの時期に、大阪市住之江区と住吉区の公園管理事業の補助をさせていただくことになりました。住吉区、住之江区に限定されますが、もともと知らない土地を訪れることが好きなので、数多くの公園を訪れる機会が増えてとてもうれしかったです。

 

一概に公園と言ってもその規模の大きさ、遊具や樹木の種類、利用者の年齢層など様々です。その中でも特に印象に残っている公園は万代池公園です。この公園は大通りから帝塚山の高級住宅地の中を通って行くのですが、初めて訪れた際はこんなところにこんなに大きな池が!と驚きました。 聖徳太子が曼陀羅経をあげて池に棲む魔物を鎮めた…なんていう言い伝えもある池です。

この公園は朝から夕方まで利用者数が多く、小さなお子さんからご年配の方まで幅広い年齢層の人々が訪れています。午前中は特にご年配の方が多く、池の周りをジョギングやウォーキング、犬の散歩をしている方のほかに、公園内の花壇のお世話をしておられる方もいらっしゃいました。

 

台風21号の被害にあった倒木の調査をしている際、何人かの人が声を掛けてくださいました。70代くらいのおばあ様は、台風で公園のヒマラヤスギが倒れた時にものすごい音がして怖かった、というお話から、昔はこの辺り一帯は民家も少なく夜は真っ暗だったこと、元々柳の木が数多く植えられていたけれど悲しい事件があってから柳は伐採されたこと、池の中にある浮島の大きさも変化したことなど、万代池の歴史について教えてくださいました。また、毎年花が咲くのを楽しみにしていたからこのモモの木は切らないで欲しい…と訴えて来られた方もいらっしゃいました。倒れた木、切ってくれるんやな、頑張ってな、と飴ちゃんを下さったおじい様もいらっしゃいました。長年事務作業に没頭していた私にとって、こうした地域住民の方々の声を直に聞くことができたことはとても嬉しかったです。

 

今回の台風によって、これまで経験したことがないほど数多くの樹木が被害に逢いました。万代池公園でもモモやサクラのほか、長年植わっていたヒマラヤスギや、立派なニレの木も伐採の対象になりました。公園を大切にしている住民の方々にとってはさぞかし胸が痛む出来事だったことでしょう。行政側も今後しばらくは倒木処理の業務で精一杯かもしれません。それでも数年後、通常業務に戻った際には新たな樹木が植えられ、住民の方々がその樹木の成長ぶりを楽しんでもらえれば、と願っています。