漠然と思った「砂漠の緑化がしたい!」
高校時代に進路を考える時期が来て、自分のやりたいことは何かと自問したときに浮かんだのが「砂漠の緑化がしたい」でした。
今思うと、なぜ浮かんだのか覚えていませんが、大学は砂漠の勉強がしたい!と進学先を選んだ覚えがあります。
大学では植物の生態生理を専門に学び、コツコツと測定などをこなしました。研究となると、収穫量が増えた、病害虫が減ったなど目に見える結果が出た方が、
やりがいがあるのかもしれませんが、地道に植物の数を数えたり、結果が出ないことを結果としてとらえる世界に楽しさも覚えました。
研究の一環で中国やモンゴルに行く機会もありましたが、新鮮な環境でコツコツと行う作業もとても楽しかったです。
求めていた世界!毎日がワクワクでいっぱい
大学院に進学し、正直就職について色々悩みました。そんな時、共通の知りあいを通じて河内社長に出会いました。
目をキラキラさせながら将来したいことを話す社長を見て、「あぁ、私もワクワクする会社で、河内社長と働きたいな」そう思うようになり、Kei'sに入社することになりました。
入社してからは、海外のことだけではなく、本当に様々な仕事をしました。河内社長の「こんなことしたいんだ」に対して「いいですね」と、そんなやり取りをしながら日々過ごしていました。
それでも"楽しい"と思えたのはきっと、「世界中の緑を元気いっぱいにしたい」という河内社長の想いに、強く共感していたからだと思います。
入社してから蜜蜂でアナフィラキシーショックになり、出産して母になり、色々な人生のターニングポイントがありました。
仕事への関わり方も変化していますが、ワクワクが止まらず、やりたいことがいっぱいです。
子どものために、そして自分の成長のために
今の私は少し砂漠の緑化から離れています。昔のように「砂漠の緑化!」と思うこと、考えることも減りました。
毎日の仕事をこなし、家に帰って子供との時間を過ごすと…あっという間に1日が過ぎていきます。
造園のこと、海外のこと、学びたいことがたくさんあります。ぼーっと過ごしていた大学時代の時間が欲しいくらいです。
遠い将来のことを考える時間もありません、明日のこと、来週のことで頭はいっぱいです。
でもふと公園で木陰に立った時、ふと事務所の敷地をイタチが走り去った時…あぁ自然っていいなと思います。
そんな自然をこれからの子どものために、守っていける、広げていける仕事ができたらいいなと思っています。