Kei’s はちみつプロジェクト
数年ぶりにはちみつプロジェクトが始動しています。
ミツバチとの関わりは数年前に百田尚樹さんの「風の中のマリア」を読んで感動したというくらいしかない私ですが、今回担当に就かせていただきました。協力会社の養蜂家さん主導のもと、知識ゼロの状態から勉強させていただいています。
3週間前に養蜂家さんと河内社長が某施設の敷地内に蜂箱5箱を設置し、設置後3日目に初めて本物の蜂箱というものを見させていただきました。まず感じたことはミツバチの数が多い!ということです。予想していた倍以上!耳元でブンブンブンブン常に大音量で羽音がします。それでも「ミツバチはよほどのことがないと刺さないから大丈夫」と聞いていたので、恐怖心は全くありませんでした。養蜂家さんが、内検をしながら個々のミツバチの役割、行動パターン、内検のポイントなど基礎的なことを色々教えて下さったのですが、知れば知るほど興味を持つようになりました。よく見ると1匹1匹個性があって、見ていて飽きません。
また、蜂箱によって新しい環境に対する適応力が違うことにも驚きました。上手く適応した蜂箱のミツバチはせっせと花粉を採りに出かけたり、卵の世話をしたり、蜂箱内の温度を下げるために羽を羽ばたかせて送風したり、と個々のミツバチが本来の役割を果たしていた一方で、新しい環境に適応できていない蜂箱では、環境の変化に適応できず死んでしまった数多くのミツバチの死骸を蜂箱の外に出す作業に追われていました。幸いそのような箱は1箱だけでしたが、とても悲しい気持ちになりました。
↑健全な蜂箱の内部
はちみつが貯められています。
おしりが尖っている個体が女王蜂です。
↑上手く適応できていない蜂箱
死骸が蜂箱の周囲に散らばっています。
その日は施設内を歩きながらミツバチがどのように花粉を集めているのかを調べました。一般的に八重咲の花はミツバチが雄しべまで到達するのに苦労するらしく、一輪咲きの花が好まれるそうです。また、ミツバチにとって大きすぎるサイズの花にも寄っていかないそうです。多くの種類の花が咲いているにも関わらず、その日ミツバチが花粉を集めている様子を確認できた花は4、5種類だけでした。私が一番感動したのは、花によってミツバチの脚についている花粉の色が違うということです。花粉はすべて黄色だと思っていたのですが、オレンジ色の花粉、白っぽい花粉、中には濃い紫色や青色まで!!ミツバチを通して植物に関する新たな知識も身につけられそうです。
↑エキウムの花で花粉集めをしているミツバチは青いソックスを履いていました。
そういうわけで、この日は奥深いミツバチの世界に一気にはまってしまった記念すべき一日となりました(採蜜体験に続く)。